2004年のベスト10 |
大谷能生 |
ディスクについてはRemix誌に寄稿したものと同じです。順不同。このあいだ大友良英さんのblogを覗いたら、なんと3つも取り上げているものが被ってて驚いた。去年は演奏/批評活動ともパートナーに恵まれ、充実した仕事が出来たと思う。ということで(06), (07)。宇波君の海外演奏旅行記は毎回楽しみにしてました。ライブについては、去年の11月にスケジュール帳として使っていたミニ・カレンダーとノートブックを無くしてしまって(落とした)、見たライブのデータを確認することが出来ず、で、色々と思い出してみたんだけど、強烈に記憶に焼きついているものは特になかった。ということでエントリーなし。8つになってしまいましたが、残りの空白二つには自著が入るってことでよろしくです。
(01) 大蔵雅彦、待望のソロアルバムは期待を裏切らない充実の内容。何度もライブは見ているんですが、こうやって落ち着いて繰り返し聴くとまた新たな発見があって、同じ管楽器奏者として、どうしても奏法側からの聴き方をしてしまうんだけど、これからもう一度、楽器を弾かない人間の耳で構造の分析にとりかかってから、改めて丁寧にレヴューを書きます。(って予告をしたのって確か夏だったような……すいません。)
(02) 内容、ジャケ、タイトル、収録時間(666)含めて、これだけ「やられた〜」と感心したアルバムはありませんでした。宇波のオブセッションが結実した、戦慄のラップトップ・ミュージック。
(03) 去年はずっとジャズ史を再構成する作業をしていたのだけど、このボックスはまさに聴きたかったツボをばしっと補完してくれて嬉しかった。音楽内容は勿論、おまけも充実していて、ヴィジュアル的にも貴重な資料が多数。ずっとライナー読んでいます。インタビューでアイラーがマイルスの70年バンドを誉めてたのが意外で面白かった。
(04) ジャズの中ではこれがズバ抜け。無茶苦茶贅沢な作りで、しかも機能性が圧倒的に高い。どんな人の部屋にも必ず一枚づつあるといいと思う。
(05) 今年の音。としてはこれが一番ピンときましたね。アイディアとか被るんだよな〜。先にやられたなあ、しかも完成してるし。という悔しいアルバム。
(06) 一緒に新バンドsimを1月に始め、紆余曲折ありながら、結構ずっといい演奏で続けてやれていると思います。途中でサックスを使わなくなり、コンピューターの山田達也が脱退し、と、バンド的にはいわばもう第3期。今年アルバムをリリースします。
(07) 毎週東大で一緒に講義をし、ジャズ史&理論史に関しての仕事は随分と進んだと思う。いま、まとめに入ってます。あと個人的には、サックスを吹いている姿に沢山立ち会って、で、その度に色々と勉強になった。すごい細かい話になるので具体的には書きませんが、あ、なるほど〜、そうやんのか。みたいな感じで。
(08) 宇波君は去年は結局3回? 欧州ツアーに行ったのかな。奇人ウオッチャーとしての才能を存分に発揮した旅行記は毎回ホント面白かったです。